沖縄空手道協会とは?
私たちの道場が所属する「沖縄空手道協会」は、沖縄に古くから伝わる空手の精神と技を正しく受け継ぎ、次の世代へと伝えていくために設立された団体です。戦後の復興期、混乱の中で人々の心に「平和」と「調和」を取り戻すことを願い、多くの師範方の想いによって形づくられました。
沖縄空手道協会は、1933年(昭和8年)に創設された「修武會」を母体とし、1971年(昭和46年)に「上地流空手道協会」へと発展、そして1989年(平成元年)に「沖縄空手道協会」として新たな歩みを始めました。今日まで長い歴史と伝統を受け継いでいます。この改組(1989年4月1日)を機に、国際化の時代にふさわしい組織として、沖縄の空手そのものを世界に伝えるため、「沖縄」と「空手」という名を前面に掲げました。流派を超えた文化的な発信を目指し、沖縄の技と精神を次の世代へつなぐことを使命としています。
協会が大切にしているのは、空手を通して“人を育てる”という考え方です。力を誇示するためではなく、心と体を鍛え、自分を律することを目的としています。相手を倒すのではなく、自分を磨き、礼節や思いやりの心を身につける――それが沖縄空手の真の姿だと、私たちは思っています。
現在、沖縄空手道協会は国内外に多くの仲間を持ち、文化交流や国際的な研修・大会などを通して、世界に平和の心を広げる活動を続けています。こうした取り組みを通じて、空手は国や言葉を越え、人と人とを結ぶ架け橋となっています。 私たちもこの協会の一員として、日々の稽古を大切にしながら、先人たちが守り続けてきた空手の心を学び、伝えていきたいと考えています。

図柄について
- 円心部(赤・白)-沖縄県の県章
- 三つ巴(黄)-尚徳王時代(1461年~1469年)以来の首家の家紋で、琉球王朝の象徴(黄白の波)施回手法(渦巻く水の勢い)
- 全体としての円環-天・地・無限・公正・平等・平和
紋章全体としての意味は、技芸の世界で伝統と現代の合一性を尊び、伝統が現代を包括するものを基本原理とする。古き良き力を有する古来の琉球精神の精神を構築・継承させるものです。
表面言者は、初めと終わりなき渦巻きの形を目指すべきであり、自己完成をもって自己訓練を促すものです。完結無限。円満・平等・平和の精神を武技および武徳に求めるものです。

